ヂゴクに行ってみた

すごいスピードと具体的に膨大な稽古量で日々
進んでいきます。
でもわたしの作品に出たことのあるひとなら、
生演奏が入り仮セットを組んでからゴングの鐘が鳴るのを
知ってます。

そして先日、ゴングの鐘が鳴りました。
わたしは何回も稽古場で、trustの場転は「ヂゴク」ですよ。
と言っていました。
しかしひとというのはその瞬間がくるまで
話半分にしか聞いていない方も多いものです。
たぶんこんなの聞いてないよ、と思っているひとが
そちこちにいそうな気がします。
だってホンだけ読むとマジメなストレートプレイよ?
でも、場転作るにあたりわたし、
ペナキリ(アイスホッケー芝居)見なおしたよ?

さて。今回はベテラン勢を紹介します。

浅野雅博さんが「黄金の国探し」から
戻ってらっしゃいました。
そして今度は金融の世界にダイブです。
パンフ対談で判明したのですが、浅野さん、
去年コロナ禍で経済の勉強を始められたんだそうです。
飄々として軽い自然なセリフ回し。
達也さんもブログで書いてたけど、いつも驚きます。
気になっていて一回質問したんですが、
やはりどんな翻訳劇の言葉も、
自分の言葉として相手に言うことを
「とても大切にしてる」と言ってらっしゃいました。
わたしも、関係性で読んで、
相手役にかける運動性のある言葉にしたいと思っているので、
引き続き浅野さんの技術を盗みつつ、
わたしからもお返しできる稽古にしたいと思います。
そして浅野さんが来たら達也さんと栄作さんが
あからさまに元気になりました。
もともと仲良しらしいです。
若者が仲良しなのもかわいいけど、
いい年をしたひとたちがキャイキャイ仲良しなのも
かわいいですね。
そして「ヂゴク場転」になって改めて気づきましたが、
すごく身体能力が高いです。
姿勢がよく動きも軽やか。王子です。

さて。お名前が出た達也さん。
今回は、バラエティに富んだ三役をやってくれます。
別々な役なんですが、
三役やることでひとつの年代記にもなるよう
工夫したつもりです。
昔、キャラメルの筒井くんが
「達也さんがいると座組がすごくよくなるから、
詩森さん大好きになると思いますよ」
と言ってました。
じっさいほんとにそうで、特に今回は、
タツヤありとタツヤなしでは、別なお芝居になってしまいそうです。
そんなタツヤさん。
「ヂゴク」稽古になってからあからさまに輝きを
増してきました。
セリフより動きが好きとブログでも書いてましたが、
セリフがダメなわけではなく、
正直、動きが、良すぎる。
なんであの年であんなに動けるの?おかしくない?
達也さんってキングカズなの?
そりゃ、刀剣乱舞で坂本龍馬やれるハズだよね。
でも龍馬ってそもそも31歳で亡くなってますからね。
わたしもなんでもかんでも達也さんに相談しはじめました。
アクション番長佐野くんと深夜まで難しい場転の相談
電話でしてて、最後は、
でもきっと達也さんがなんとかしてくれるんじゃない、
で締めるというそれは話し合いなのか、
という話合いが持たれたほどです。
そして実際始めたらなんとかしてくれました。
達也さんからいくらなんでも頼り過ぎとはっきり言われるまで、
引き続き頼っていこうと思います。

根津茂尚さんは何度も出ていただいてますが、
今回、けっこうひさしぶりです。
コンドーム0.01以来かな。
今回、達也さんと全編通してのバディ役です。
役は違い立場が違ってるけど、バディという
わたし的にはけっこう気に入っている胸アツ設定です。
コロナ禍というのもありほとんど話せてないですが、
やっぱり根津さんはすごくいいです。
今回、初演で大好きだった井戸田役ではないんですが、
その決断も、
この役しくじると、この芝居、成立しないんだよなー、
という役がhedgeにあり、
成立させられるのは根津さん、そして達也さん、
と思って、お願いしたという経緯があります。
達也さん同様、3役やってもらってますが、
なんか軽々やってんだよなー。そしてどれも成立させ、
さらにとってもいいんだよなー。
なんだろうな。
あのひとのなんにも考えてないふうに見せて、
真ん中とってくあのかんじ。
根津さんの3役、ぜひご堪能ください。

そして井上裕朗さん。
金融業界から演劇に来た変わり種俳優ですが、
まさかそれを活かせる演劇があるとは。
じっさいいろんな面で助けていただいています。
モデルとなった投資銀行にじっさい勤めたキャリアがあるって
すごくないですか?
自分の演じる役がひとりあいだに挟むと
辿りつけるという偶然も、凄い。
そのヒロオさん。
観劇時等はもとより、油断すると舞台中でも号泣する
泣き虫さんとして有名ですが、
とにかく泣いちゃダメと言われて一生懸命頑張っています。
なんせわたしの舞台
初めてでてくれたリーディングで、
舞台上でお客さんのように泣いてるひとがいて、
探したらそれがヒロオさんだったという。
「自分の出番終わるまでガマンした」
と言ってましたが、そこ、基本的に、舞台上だから!
泣いちゃダメと言われてがんばってる、って、
可愛らしいかもしれないけど、
年齢考えるとけっこうダメですよね。
なのに「泣かずにやって偉かったですね」とか言って
甘やかすわたしもどうかと思います。
なんだと思ってるんだろう。わたし。ヒロオさんを。
金融の世界に演劇というかたちで舞い戻るヒロオさん。
どうぞ楽しみにお待ちください。

さて。

そんな中、最年少にして主役の原ちゃんが、
元気になってきました。
前は笑顔は舞台上限定だったのですが、
休み時間にも見られるようになりました。
なんでも「掴むまではいつもこんなかんじです」
だそうで、たぶん、「掴み」始めたんだと思います。
でも掴むのなんだか早かったな~。
少しづつヤンチャも出始めてるな。笑
そしてなんだろう。
いちばん若くてほんにん曰く豆腐メンタルなのに、
なぜだろう。あのサムライ感。武士です。
演出でどんどん変われるひとなので、
そりゃ演出家はみんな原ちゃんいいよって
言うはずですよね。
みんなで創るシーンでもジーッと黙ってて、
とつぜん起死回生のアイデアを出してくれます。
原ちゃんの運動能力を存分に活かしたtrust、
hedge/insiderでは、歌とダンスあり、
カラフルに活躍してくれてますが、
でもなにより陰影と野性味のある、お芝居、観てほしい。

あと。栄作さんが。あの吉田栄作さんが。
「歌います」。
控え目に言って最高なので楽しみにしていてください。

さてー。さりげなく大リークした後、
今日もヂゴク稽古、がんばるぞー。

 

詩森ろば
serial number(風琴工房改め)の劇作家・演出家です。

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