「All My Sons」終了して2週間超経ちました。
つまりすべてが無事終わったということです。
この状況下、
そして、神野三鈴さんと大谷亮介さん、
おふたりとご一緒したこと、
稽古のひとつひとつ、
体験として深すぎて、相対化できません。
もちろん次につなげられるよう考えていますが、
様々な変化ももたらしそうです。
少なくないお客さまが、
「自粛後、初観劇」と言ってらっしゃいました。
逡巡のなか、いらしてくださったお客さまには
感謝しかありません。
ひとつとばしの客席でしたが、
ほんとうに観たいと思ってきてくださるお客さまで満たされ、
なにか夢のなかにいるようでした。
素晴らしい客席でした。
たくさんの拍手をいただきましたが、
わたしからも心からの感謝と拍手を送りたいです。
こんなときだからこそ演劇とは思いません。
こんなときなのにやらせてもらっている、
いろんな意味で命を預かり
少しでもいいから次につなげたいとただただ必死でした。
そんなときにこの演目を準備していたこと。
それがすべてだったと思います。
少なくともわたしにとってはすべてを賭けて臨み
例え負けても後悔のない戯曲でした。
ほんとうにありがとうございました。
そして、じつはあいだにもうひとつ舞台の幕が開いていました。
青木豪さんに演出していただいた
「銀河鉄道の父」です。
大好きな素晴らしい原作をいただきまして、
演劇として多少の構造は加え、
できるかぎり原作の素晴らしい味わいを
伝えられるよう書いた戯曲です。
小説なので地の文とこころの声が面白過ぎて、
どうしたらいいんだこれは、
とも思いましたが、
こころの声タダモレという方法で乗り切りました。
乗り切れていたと信じたいです。
グリングの頃から
拘りぬいていた「父と息子」という題材で、
最近、お父様を送ったという青木豪さんの演出が
細やかで丁寧で、
俳優さんもチャーミングで、
コロナでまったく稽古場に行けなかったこともあり、
客席で泣いたり笑ったりして
お客さんとして楽しみました。
原作者の方にもお会いできました。
朋友さんの「残の島」
そして次回、いわてアートサポートセンターで製作する
「岬のマヨイガ」
原作があるものの戯曲化は、
その作品が愛せるという前提ならばとても好きです。
原作好きでないのはダメですね。
わたしは仕事では書けないと思います。
どちらの演劇も来てくださってありがとうございます。
お客さまが神様と思ったことはありませんが、
お客さまは、わたしにとって
とても少ない宝物のひとつだということを
実感した10月でした。
この気持ち、この体験を忘れず続けていきたいと思います。
ほんとうにほんとうにありがとうございました。