そして演劇は続く

そして人生は続く、みたいな意味ではなく、
たんじゅんにわたしの演劇が続きます。
じゅうぶん仕事してるように見えたと思うけど、
今年は(なぜか来年も再来年も)
年の後半に仕事が押し込まれてて今年もそうなんです。

まずは。
10月に劇団朋友「残の島」です。
伊藤野枝を書きました。
有名なところじゃなくて、
野枝が故郷の福岡に帰りまくって
子供を産みまくる10年を描きました。
なので辻潤も大杉栄も1シーンか2シーン、
大きく出てくるだけです。(もちろんとても重要な役です)
タイトル「残の島」は、野枝の実家の前に広がる海に浮かぶ島。
能古島を地元のひとたちが残島と呼んだ、という
ところから取りました。
野枝だけではなく、従妹、実母、そして女中さんたち
もちろんもうひとつの軸になる娘のルイズ、
さらには彼女にインタビューする女性記者。
多層的に絡まる女性の物語です。
心に届くものになるといいなと思います。

次はいよいよ「アトムが来た日」です。
宣伝もロクにできないうちに優先予約日がやってきて、
トラムのペナキリ、いや、それ以上のご予約をいただきました。
しかしキャパシティがトラム公演の約半分なので
あれ。なんか、ちょっと驚く・・・というカンジです。
千穐楽は、おそらく早々に完売になるのでは、と思います。
名前が変わって、しばらくは周知に手間取り、
お客さまも減ってしまうのではないか・・・と心配していましたが、
昔からのお客さまにはしっかり支えていただき、
さらに新しいお客さまがたくさん予約してくださったかんじです。
題材とキャストゆえでしょう。
そして認めたくはないけど(笑)田島効果なのかもしれません。
がんばりたいと思います。

さらには、「アトム」の前に、可児市のアーラという劇場で、
リーディングの演出をさせていただきます。
詳細はコチラ
公募の恋文から選択して構成台本にして、
それを読むというシンプルなものですが、
アーラの人気シリーズだそうです。
手紙はすべて読み、わたしの希望も入れたうえで、
「あおきりみかん」の鹿目由紀さんが
構成台本にしてくれました。
手紙はそれぞれバラバラなものなのですが、
対になったような構成にしたい、というわたしのオーダーを
しっかり具現化してくださり、手紙で会話しているような
物語のある素敵な台本ができてきました。
いろんな世代のいろんな状況のカップルだったり、
カップルじゃなかったりというひとたちの恋文。
ほんとは、男同士とか、女同士のカップルの手紙もあったらなあ、
と思ったけど、そもそもの選択肢になかったのが残念。
とはいえ、多様性みたいなものも盛り込めてると思います。
この作品を市毛良枝さん、石丸謙二朗さんが読んでくださいます。
演出と言ってもシンプルなものなので、
采配ふるうところも少ないかんじなのですが、
ふだんはフリー素材を使用しているという写真を撮り下ろしてもらったり
題字を作ったり、美術チマチマ工夫したり、
マニファクチャーなカンジで進めます。
近場の方、ぜひいらしてくださいませ!

これで終わりかと思いきや、
あと一本あります。
オフィスコットーネで、大竹野正典さんの作品を演出します。
佐藤誓さんが出演した「屋上のペーパームーン」を拝見して
大竹野作品に魅入られてしまい、
わたしもやりたい、やりたい、とずっと言っていて、
プロデューサーの綿貫さんが根負けしたかたちで実現しました。
というワケで、猿のように張り切っています。
すでにして、ラストの演出を思いつきまして、
鳥肌を立てています。おめでたいですね。
でも、出演する塩野谷さんは、チラシ撮影の段階で、
しっかり製本したホンを持ってらして、
かなり読み込んでる様子でした。
わたしではなく、なぜか綿貫さんに、
「ここ歌ってもいいかな。」と言って断られていました。
わたしはそれアリかも、と思ったので、
本番でどうなったか楽しみにお待ちください。

来年度のことも書こうと思ったけど、ちょっとコッテリしすぎるので
やめておきます。
再演1本、小説原作1本、新作3本の予定です。
ぜんぶ作・演出です。それについてはまた今度!

詩森ろば
serial number(風琴工房改め)の劇作家・演出家です。

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