オールドルーキーでさえなくても

韓国でのinsiderリーディングのこととか、
いろいろ書きたいことはあるのですが、
まずはこのことを。
芸術選奨 文部科学大臣賞 新人賞 というのをいただきました。

この時期は昨年一年の活動に関しての賞が発表される時期で、
昨年に引き続き
鶴屋南北戯曲賞の最終候補に選んでいただいたりはありましたが、
なんとなくひと段落。
そんなタイミングで考えもしてなかった賞をいただき、
ほんとうにビックリしました。

3月8日の情報発表までは、
他に誰が選ばれたかも知りませんでしたので、
発表を見て、
自分の場違いさに改めて恥ずかしくなってしまいました。
そんななか、利賀村で参加した、
若い演劇人たちを集めてのアートマネジメントの勉強会で、
平田オリザさん、安田雅弘さんとともに、
惜しげもなくすべてを教えてくれた宮城聰さんが
文部科学大臣賞ということで、
いっしょに受賞させていただいたことは
嬉しいできごとでした。

これも支えてくれた俳優たち、
最強のスタッフたち、
そしてなによりお客さまのおかげです。
ほんとうにありがとうございました。

選考理由にありましたように、
「アンネの日」そのほかの成果、でいただきました。
製作母体となってくださった
三鷹市芸術センターにも大きな感謝を。
また選評で言及していただいた
「海の凹凸」の俳優座さんにも改めて。

わたしは、長いこと無名も無名でした。
早咲きの才能が多い演劇界で、
明らかに天才ではなく、
たいした評価もされず、
お金の苦労だけはものすごくしながら、
演劇を続けてきました。

強みがなにかあるとしたら、
ずっと演劇以外の手段で口に糊してきたので、
わりとしっかりビジネスの現場を体験していること。
ダブルワークで
まったく向いてないホステスをやって
劇団の借金を返していたこと。
そういう一見演劇人としてはムダな、
人生の体験値です。
それから、演劇を、とにかく演劇を
さぼらず観てきたこと。
知らないあいだに身体に溜まった演劇知は、
わたしの財産です。

大好きな竹原ピストルさんの歌に、
「オールドルーキー」というのがありますが、
その言葉で思い起こすのは、
それでも30代くらいなのかなと思います。
なので「オールドルーキー」という言葉すら
もう似合わないわたしですが、
創りつづけられる喜びを大切に、
丁寧に演劇を創っていければと思います。

写真は、授賞式に参加してくださった俳優座の岩崎加根子さん。
そして相方の田島亮くん。
3名しか列席できない授賞式にはあと三鷹の森元さんが参加して
見守ってくださいました。
そしてお着物は、着付の同期が着付けてくれました。
会場のホテルになぜか着付師ふたりを連れて乗り込んだという。
大物か。笑。
でも、今までは先輩にお願いしていた着付を、
なんの心配もなく同期にお願いします、と言えて
素敵に着付けてもらい、それも嬉しい授賞式でした。

ほんとうにありがとうございました。

詩森ろば
serial number(風琴工房改め)の劇作家・演出家です。

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